広島県安芸太田町大字加計

2019年05月25日


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地域別・日本の滝』  滝見遊歩道を歩き切って、県道に出る予定であったが、道の荒廃が激しく途中で引き返した。
深山峡 緑地環境保全全地域のHPから
 この地域は,旧加計町の市街地に西接する深山峡の 特色ある渓谷を中心として,地域住民の良好な生活環 境を形成しています。 この峡谷は,直線距離では1,500mほどですが,谷壁が50mもあり,高度は300mも下っているので,谷底はかなり急傾斜で,7つにも およぶ大小の滝があります。 峡内最大の深山の滝は, 落差が30mあり,滝しぶきは白煙を思わせる ものがあります。
深山峡
  びっくりする程の立派な滝は無かったが、名前が付いた滝だけでも7つの滝があり、ここだけで1日の滝見を終えても良さそうな所であった。
  地獄谷入口から先へは遊歩道は荒れており、崩落個所があるので地獄谷入口で引き返した方が無難である。
深山峡の滝
みやまきょうのたき
なめら:斜瀑8m
深山の滝:段瀑22m
処女滝:直瀑6m
五段滝:段瀑18m
三段滝:段瀑5m
地獄滝:斜瀑8m
姉妹滝:4m

  深山峡は一つの峡谷で沢山の滝が見られることから、昨年から予定に入れていたが、
今年4回の滝見では一番最後に予定すると時間切れで滝見することが出来ず、5回目の
  今回は一番最初に深山峡を散策することにした。
滝見散策時間:往復1時間57分
Road Map :中国道の加計ICからR191を北進し、加計地区で県道305号線に入る。
Route Map:遊歩道入口付近には3ヶ所の無料駐車場あり。 姉妹滝までを往復する。
峡谷なのでGPS電波の乱れ多し。 滝の位置は参考程度です。
県道305号線に入ると3ヶ所に駐車場があり、最奥の広い駐車場に車を停める。
今日は土曜日なのに、まだ朝早いからか誰も来ていない。7時49分に歩き始める。
滝見遊歩道の入口は2ヶ所にあり ”なめら滝”を見るために
更に下側の遊歩道入口から歩くことにした。 滝見散策地図はリンクしている。
下側の滝見遊歩道入口にあった距離地図。
滝マニアには相手にされていない落差8mの斜瀑である ”なめら滝”であるが、朝から陽が当たってくれているのが嬉しかった。
参道の様に良く整備された遊歩道を上流側へ進んで行く。
無名のナメが見られ、沢水が流れる所は赤く変色して綺麗であった。
赤色の変色は沢水に鉄分が含まれているのか?
遊歩道は沢沿いに綺麗に整備されていた。 雰囲気良しである。
小さな無名滝があり、ここも赤い変色が綺麗であった。
滝名表示もしっかりとされているが、表示が色あせており若干読み難い。
後ろに見えている赤い橋の様な物は、遊歩道であり観瀑台を兼ねている。
落差22mの2段瀑である深山峡最大の ”深山の滝
直瀑で無かったのが好感が持てた。
”深山の滝”の上段部だけでも小さな段瀑となっており、中段からの斜瀑が面白い。
”深山の滝”の下段部はシンプルな滝ではあるが、ここも赤肌の岩が綺麗だった。
鉄製階段の高巻き道は中段と上段が滝見台となっている豪華なものだった。 この展望台には県道からの道もある様だった。
滝見台から見た ”深山の滝”は上段部だけでも大きなを感じ取れた。
木製橋で左岸に渡る。 橋の上からは展望良好であった。
橋の上から上流側を見ると砂防堰堤が見えていたが、景観を
考慮してか自然風の堰堤であり滝の様に見えた。
砂防堰堤には展望台が設けられていたが、吐出口の真上であり、吐出口からの流れは見ることが出来なかった。 上流側は写真を撮りたくなくなる汚い水溜りであり、下流側は先程通った木製橋が見えるのみだった。
砂防堰堤の展望台から見た木製橋。
砂防堰堤からの遊歩道はまったく手入れがされていない様で雑草が荒れてきた。雑木で見えなかったのか、ここまでにあるはずの ”処女滝”(おとめ滝)を見逃していた。
遊歩道は荒れて来たが、滝名表示板はしっかり残っていたので助かった。
橋の上から見ることが出来た落差18mの段瀑である ”五段滝
滝名から男らしい滝を期待したが、大きな段差は無く、単なる渓流瀑に見えた。
この手の物には碌な物が無いが、遊歩道の途中にあるので、見ることになってしまう。
ところが、個人的には感激する物であった。
この岩の鋭さは ”包丁岩”の名にふさわしい。
”包丁岩”から直ぐ上に落差5mの段瀑である ”三段瀑”があった。
流芯を変える小振りの綺麗な滝であるが、ササヤブ、樹林で殆ど見えない。
落差も3m以上はあるように見えた。
横から見た ”三段瀑”の三段目の滝。
”三段滝”の一段目の滝。 これを見ても落差は5m以上あるのがよく判る。
”三段滝”は滝口に立つことが出来た。 濡れた岩には近寄り難い。
無名滝? 三段目?の流水に削られた岩には、何か名前が付いていた様な気がする。
樹林の奥に小さな滝が見えたので、これが ”無名三段滝”になるのか。
滝口に立って上から眺めると、綺麗な ”ナメ滝”であった。
”地獄谷”に入る辺りから遊歩道は遊歩道でなくなり、登山道となってくる。
1つ目の橋げたは渡ることが出来たが、2つ目は橋げた自体が滑落していた。
危ない個所だから橋げたが架けてあったのに、その橋げたが無くなった崩落部は
渡るのに躊躇したが、まだ先に滝見が残っているので恐れ恐れで通過してみた。
往路は無事通過出来たが、帰路で滑り落ちそうになり、顔?で滑落を停めた。
激しい峡谷である ”地獄谷”は樹木で殆どが見えなかった。 滝名表示が無かったが、これが落差8mの
斜瀑である ”地獄滝”だと思われる。 沢までは急峻な崖なので滝壺へ降りることが出来なかった。
”地獄滝”の滝口に立つことが出来たが、覗き込むのに無理は出来なかった。
恐々であるが、”地獄滝”の滝壺を見ることが出来た。
ここまで来ると沢水が綺麗だ。
この沢のどこかに ”鬼の足跡”がある様だが・・・
各地によくある ”蹄の跡”とかで詰まらなかった経験を度々しているので
”鬼の足跡”は探しに行かないことにした。
”姉妹滝”の表示からは荒れた道となってくる。 ”姉妹滝”へは道の無い崖を
下る必要があるので、割愛して先に進む。
登山道は踏み跡こそ残っているが、倒木が増えて通り辛くなって来た。
この先にはもう滝が無いようなので引き返そうかと思いながらもう少し進む。
登山道は通行困難な程に荒れてきて、しかも沢から離れて登り道になって来たので、59分の地点で引返すことにした。 引返すのが確実であるが、あの崩落個所をもう一度通過する必要がある。 矢印は引き返し方向。
往路ではパスした落差4mの2条の滝である ”姉妹滝”へ崖を下りて行ってみる。
右岸への渡渉が困難であり、ビューポイントである正面からの写真は撮れなかった。
帰路で再度 ”地獄滝”を見る。 ここは滝壺へ降りる手立ては無かったが、
この後の崩落箇所通過では柔らかい砂土で滑り落ちそうになった。
砂防堰堤の吹出し口を見る。
”五段滝”まで戻って来る。
”深山の滝”の展望台から休憩東屋と滝見遊歩道を見る。
一般観光客は ”深山の滝”だけで終えておくのが無難だろう。
”深山の滝”の下段の赤い岩を再度見るが、この色は魅力的であった。
駐車場に戻る前に駐車場より下流側にある ”石割の滝”を見に行ってみるが、
どう見ても滝では無く、滝名表示板がなければ誰も滝だとは気付かないだろう。
駐車場は朝の状態とまったく変わらず、1台も車は増えていなかった。
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深山峡 盆徳滝 鎧 滝 駒ヶ滝 おおあさ鳴滝
'19年の広島遠征(5回目)